今回は、ウルトラワイドモニターで仕事やゲーム・動画編集で数年使ってきて感じた、メリット・デメリットについて紹介していきます。
仕事やゲーム環境をさらに快適にしたい人にオススメなのは確かですが、ウルトラワイドモニターも大きければいいというものでもないですね。そのあたりもお伝えできればと思います。
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ウルトラワイドモニターとは
ウルトラワイドモニターとは、通常の16:9のワイドモニターの比率をさらに広げた、21:9や32:10などのアスペクト比で設計されている横に長いモニターのこと
。フルHDモニターよりも、多くの情報を表示させたい人に向いているモニターです。
LGの製品は有名ですが、他にもASUS・MSI・DELLさんもウルトラワイドモニターを販売しており、それぞれ特徴が異なります。購入するかどうかで迷う人も多いと思いますので、これからお伝えするメリット・デメリットが参考になれば嬉しいです。
ウルトラワイドモニターを使うデメリット
まずは一番気になるウルトラワイドモニターを数年使ってみて感じたデメリットからお伝えします。
- PCへの負荷が高くなる
- ゲームのムービーシーンで両サイドの黒帯が表示される
- 高リフレッシュレート対応モニターは少し高め
- 大きければいいというものでもない
といった点です。
PCへの負荷が高くなる
ウルトラワイドモニターはフルHDよりも解像度が上がるため、その分パソコンへの負荷が上昇してしまいます
。特に負荷の高いソフトを利用する場合やゲームプレイ時には、フルHDよりも少しFPS数値が下がったり、使用時のグラボ温度が上昇しやすいです。
ただし、普通のネットサーフィンや文章作成などの利用時に影響が出るほどではなく、購入するウルトラワイドモニターの解像度によっても変わってくるものなので、ここは調整できる範囲でもあります。
低スペックのパソコンを使っている人や、なるべくPCに負荷をかけずに長く使いたい人は2560×1080までのウルトラワイドモニターにすれば快適に使うことができます。ハイスペックのゲーミングPCを使っているなら特に気にせず自由に選べます。
ゲームのムービーシーンで両サイドに黒帯表示
ゲームプレイ時はウルトラワイドに対応しているのにムービーシーンになると両サイドの黒い帯が表示されるゲームがたくさんあります
。
これは、元々ゲームのムービーがフルHD解像度で制作されているようで、ゲームプレイ時はウルトラワイドモニターの解像度で遊べてもムービーシーンのみフルHD表示されるみたいですね。
高リフレッシュレートモニターのコスパが悪め
ゲームをするならこだわりたいリフレッシュレートですが、高リフレッシュレート対応のウルトラワイドモニターは価格がそれなりにします。
フルHDなら144Hz・1msで3万円も出せば十分買えますが、ウルトラワイドモニターは144Hz対応クラスだと、最低でも6万円くらいはします。
ただ、モニター2枚分の価値はあるので、損しているとは感じないと思います。高リフレッシュレート対応のウルトラワイドモニターは、映画もゲームもヌルヌル動いてくれて、超ワイドで没入感抜群なのは間違いありません。
大きさの問題
ウルトラワイドモニターの大きさに関係するデメリットは2つ。自分にあったものを選べば問題ありません。
ゲームプレイ時
視野が横に広くなるのはウルトラワイドモニターのメリットなのですが、ゲームをしているときに顔を動かさないと見えないほど大きなものはゲーム向きとは言えないかなと感じています。
特にFPSゲームの場合、中心を見て視認できる上下左右のエリアは限られてくるはずです。いくら映せる範囲が広くても、視認できない範囲に映っている敵の姿は目に入ってきません。
プロゲーマーさんたちがフルHDモニターを使い続けているのは、見える範囲全ての情報を認識しやすいからという理由もあるそうです。そのため、アスペクト比が32:9のようなフルHDモニター2枚分の大きさのあるウルトラワイドモニターは、湾曲していてもFPSゲームには向いていないかなと感じています。
デスクサイズ
21:9の一般的なモニターの場合は横幅が80㎝くらいですが、32:9のモニターだと120㎝程必要
です。湾曲していると、その分前にも出てくるので、それだけのデスクスペースが確保できるかも問題になってくると思います。
ちなみに対策としては、モニターアームを使うと快適に使えています。足がなくなりモニター下のスペースも空きますし、何より、角度調整も自由にできるのでオススメです。
ウルトラワイドモニターを使うメリット
ここからは数年使ってきて感じたウルトラワイドモニターのメリットを紹介します。
- 1枚のモニターに複数の映像を表示できる
- 別出力を同時に表示させられる
- アスペクト比による映像表示能力
- ベゼルが関係ない
- ゲーム内の見える範囲(視野)が広がり有利になる
- 動画編集もしやすい
モニターに複数の情報を表示させられる
普通のモニターと一番違うところは、まず横幅。この横幅によってモニター1つで複数の画面を同時に表示できるようになります
。ネットを見ながら文章を書く・Twitterを開きながらゲームをするなど、別のソフトを開きながら、作業をしたいなら最適のモニターだと言えます。
例えば、LGのウルトラワイドモニターの場合、「On Screen Control」という専用ソフトを利用すれば、画面内の表示レイアウトを色々変更できます。
何もしなければ、全体表示ですが、画面を2分割~4分割できるだけでなく、いろんなサイズを選択できてしまうのが魅力です。この機能は、どのウルトラワイドモニターにもソフトが違うだけで搭載されています。
別々の機器からの映像画面表示できる
商品によっては、別々の機器からの映像を分割して表示できるPBPや、接続機器同士でのデータやり取りにも対応した「デュアルコントローラー」機能も特徴です。
「34WL85C-B」なら、例えば、左側にはPS4からの映像を出力して、もう片方にはPCの映像を出力するなんて使い方もできてしまいます。ゲームプレイ画面と配信確認のモニターが1台で、できるのは便利ですね。
フルHDを2枚並べたアスペクト比
ウルトラワイドモニターの中でも差が出てくるのが、アスペクト比です。大きい程、複数画面を同時に表示して使いたい人に向いています。
アスペクト比というのは何対何という数値で表記されていて、フルHDだと16:9という比率です。21:9に2画面表示すると、正方形に近い映像が2枚並びますが、32:10のモニターならフルHDの映像が2枚並んでいる感覚で利用できます。
ベゼルが存在しない
モニターを複数置いてしまうと真ん中のベゼル(枠)が見えてしまい邪魔ですが、ウルトラワイドモニターの場合、1つのモニター上に複数画面が表示されるので映像の邪魔になるベゼルが存在しないのもポイントです。
ゲームの視野が広がる
そして、ゲームの視野が広がるのもゲーマーにとって大きなメリットです。
例えば、フルHDとウルトラワイドモニターの映像を比較するとこれだけかわってきます。
FF14のプレイ映像
フォートナイトのプレイ映像
どちらも両サイドの見えている範囲がかなり広がっているのが分かると思います。
動画編集の効率化
また、僕も使っていてかなり便利だと感じているのが、動画編集時。横長にしているとファイルの読み込みや、後でBGMや効果音を入れる作業も効率的にできます。
タイムラインが横にかなり長く表示できるので、全体を把握するのにも便利ですし、ソフトによっては表示させられる情報も増やせるので、編集作業の効率化にもつながっています。
おすすめのウルトラワイドモニター
モニターの選び方やゲームに特化したウルトラワイドモニター。予算で選びたい人向けのウルトラワイドモニターリストは以下の記事をご覧ください。
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まとめ
今回はウルトラワイドモニターのメリット・デメリットについてお伝えしてきました。ウルトラワイドモニターを買うかどうかで迷っているのであれば、買って損はしないモニターだと思います。
ただし、アスペクト比や解像度が高すぎるとPCへの負荷も大きくなること、大きすぎても使いこなしにくい可能性があることも考えてうえでコスパも考えるなら21:9のウルトラワイドモニター。ゲームをするならリフレッシュレートと応答速度も気にして商品を購入するのがオススメです。