今回は、PS5の内蔵ストレージ増設に使用できるM.2 SSD「Kingston FURY Renegade SSD ヒートシンクモデル」を紹介します。
使用した製品は2TBのものです。
簡単に結論からお伝えすると
ポイント
- 全ての容量で共通して耐久性は高め
- 読み書き速度はスペック通り
- PS5純正品よりロードが早い
ヒートシンク付きのSSDをPS5に取り付けて使っているので、比較しながら製品の特長をお伝えできればと思います。
高速M.2SSDの購入を検討している人、PS5向けストレージを探している人は是非参考にしてください。
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提供:Kingston
Kingston FURY Renegade SSD ヒートシンクモデルのスペック
他のメーカーのM.2SSDと同じで、容量によってスペックが異なります。
容量 | 500GB | 1TB | 2TB | 4TB |
参考価格(22年12月時点) | 14,990円 | 21,990円 | 46106円 | 104,310円 |
規格サイズ | M.2 (Type2280) | M.2 (Type2280) | M.2 (Type2280) | M.2 (Type2280) |
厚さ(ヒートシンク付き) | 10.5mm | 10.5mm | 10.5mm | 10.5mm |
読込速度 | 7300 MB/s | 7300 MB/s | 7300 MB/s | 7300 MB/s |
書込速度 | 3900 MB/s | 6000 MB/s | 7000 MB/s | 7000 MB/s |
TBW | 500 TBW | 1000 TBW | 2000 TBW | 4000 TBW |
MTBF(平均故障時間) | 180万時間 | 180万時間 | 180万時間 | 180万時間 |
保証 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 |
ポイントとしては、読込速度は同じですが、書込速度が500GBと2TBでは2倍ほど違いがある点。
耐久性に関係するTBWも容量によって異なります。
耐久性は高めのSSD
平均故障時間が全容量180万時間
なのは、耐久性も高く魅力。
TBW(装置に書き込める上限データ量)は容量が大きいほど大きくなります。
スペックで見たおすすめ容量は1TB
耐久性を考えるなら2TBや4TBがおすすめですが、予算を抑えたい人は1TBがおすすめです。
500GBと1TBの価格差6,000円ですが、性能は一気に上がります。
Kingston FURY Renegade SSD ヒートシンクモデルの商品開封
かなりシンプルで、ここで価格を抑えているのかなとも思います。
外箱は容量の表示以外は英語表記でした。
中には白い箱が1つ。
その中に本体が収納されているのみで、説明書などは入っていません。
質感はしっかりしています。
搭載されているのはアルミニウム製ヒートシンクだそうです。
Kingston FURY Renegade SSD ヒートシンクモデルの性能・冷却性能を比較
温度検証や読み書きの検証はPCでしかできないので、PCに取り付けて検証しました。
検証したPCスペック
- CPU:Ryzen5 3600
- CPUクーラー:Noctua NH-D15S Chromax
- メインストレージ:Fire Cuda520 500GB
- マザーボード:MSI MPG B550 GAMING PLUS
- メモリ:DDR4-3200 8GB×4
- グラボ:AMD Radeon RX6600
- 電源:750W
ミドルクラスくらいのスペックですね。
読み書き速度を比較「Crystal Disk Mark 7」
同じGen4接続の「FireCuda 530」と速度を比較してみました。
- Kingston FURY SSD Renegade:読込7300・書込7000MB
- Fire Cuda530:読込7300・書込6000MB
転送容量 | Kingston FURY SSD Renegade | FireCuda 530 |
64MB
数値以下の4000MB |
||
1GB
スペック数値以上の数値を記録 |
||
4GB | ||
16GB | ||
32GB |
Kingston FURY SSD Renegadeは、軽いデータの時以外は、スペック記載数値以上の読込・スペック数値に近い書込み速度をずっと維持していました。
ヒートシンクの冷却性能を比較
同じくヒートシンク付きのFire Cuda530と比較。
製品名 | Kingston FURY SSD Renegade | FireCuda 530 |
64MB時の最高温度 | 52 | 45 |
4GB時の最高温度 | 64 | 49 |
16GB時の最高温度 | 70 | 53 |
冷却性能の高さはFire Cuda530のほうが上。
Kingston FURY SSD Renegadeは、重たいデータの読み書き時は最高70℃前後まで温度が上がりました。
Kingston FURY Renegade SSD ヒートシンクモデルをPS5に取り付け
実際にPS5に取り付けて
PS5への取り付け手順
PS5の外ケースを、画像の方向へスライドさせる
精密ドライバーで中のケースを開ける
ヒートシンク付きの本製品を差し込む
差込後はPS5にもともと付いているネジを精密ドライバーでしめれば終了
PS5起動後の設定
取り付け後に電源を入れると、上記の画面が表示されます
M.2SSDをフォーマットを選択
押すとすぐフォーマット作業がはじまります
フォーマット完了後は読込速度が表示
このSSDは6479MBみたいです
ゲームのインストール先の変更方法
設定→ストレージを開いて、本体SSD内のゲームを移動させてみます
約60GBの移動が30秒ほどで終わりました。
純正SSDとKingston FURY Renegade SSD ヒートシンクモデルのロード時間を比較
ロード時間が結構あるFF14での検証です。
移動に使用するデジョンやテレポのボタンをポチってボタンを押してから完了するまでの時間を計測してみました。
デジョン/1秒以上Kingstonが早い
テレポ/1秒ほどKingstonが早い
PS5にもともと内臓されているM.2SSDよりも早いロード時間を提供してくれる。
ロード時間の差は、だいたい1秒~ですが、何回もロードを挟むようなゲームほど恩恵を感じられるかもしれません。
まとめ
今回は、PS5の内蔵ストレージ増設に使用できるM.2 SSD「Kingston FURY Renegade SSD ヒートシンクモデル」を紹介しました。
購入前に以下の点は理解しておいたほうがいいと思います。
ポイント
- 耐久性は2番手あたり
- 冷却性能は普通
ヒートシンク付きで簡単に取りつけ可能ですが、冷却性能が最高かというと他のメーカーのほうが上だったりします。
耐久性は高めですが、トップではないので、冷却性能と耐久性を基準に選ぶなら別メーカーがいいかも。
良い点
- 全ての容量で共通して耐久性は高め
- 読み書き速度はスペック通り
- ヒートシンク付きはPS5への取り付け簡単
- PS5純正よりロード時間短縮
上記はメリット。他メーカーの製品と比較しても耐久性は高めですし、スペック通りの転送速度を出してくれます。
なにより価格も安めに抑えられることに魅力を感じるならおすすめできる製品です。