ゲーミングPCを作るならじっくり選びたい「CPU」。AMD Ryzenシリーズ・intel Core iシリーズの2種類しかないとはいえ、毎年のようにナンバリングが増えてくるので膨大な数になります。
こんな疑問持ってませんか?
ポイント
- そもそもCPUって何するパーツなのか
- AMD RyzenとIntel Coreiシリーズの違いは何なのか
- CPUはどうやって選べばいいのか
- なるべく安く自作PC構成でも作れるのか
ゲームメインなのか、動画編集したいのか、またはゲーム実況までしたいのかによって選び方は変わってきますし、以前はIntelCPUが最強でしたが、今はそうでもなくなってきました。
実は、目的と予算さえ決まっていればCPU選びは、たいして難しくありません。
この記事では、よくある疑問に答えながら、上の予算に合わせてCPUを購入して自作PCを作る前提で紹介しています。
他にも、自分にピッタリのCPUを見つけるために必要な知識や、予算に合わせたおすすめのCPU情報も書いていますので、参考になれば嬉しいです。
自作PCパーツカテゴリー | |||
CPU | グラフィックボード | マザーボード | メモリ |
M.2SSD | SSD |
CPUの特徴と「AMD・Intel」の違い
CPUのシェアは、主にAMDとIntelがにぎっているので、製品開発の競争も2社で勝ったり負けたりしています。その2社のCPUは何が違うのか説明します。
AMD・Intel両方に関係する「コア数・スレッド数」とは
CPUのスペックには、4コア8スレッドなどの表記が必ず書かれていますが、あれは何なのか。
コアとは、OSやソフトを起動して利用するときに働く場所だと考えてください。例えば、PCを起動させてWindows10が開くと、PC内部ではコア①がWindows10を動かすために頑張って働いてくれています。
4コア・8スレッドと書かれているCPUの場合は以下のようなイメージ。
4コア=4つの働いてくれる脳って言われることもある。これまで4コア/4スレッドなどがメインだったため、OSを処理してるコアで他のソフトを処理するのが難しく、コア内で使えない部分が発生していました。
そこで生まれたのが1つのコアを2つのスレッドに分割する仕組み。
コアを2つの「シングルスレッド」に分割することで、1つの脳で処理できる情報量がさらに上がったってことです。
上の画像のように4つのコアを8つのスレッドで分割して、以下の画像のようにいろんなソフトを同時に処理できるようになった。
Windows10などOSで1コア利用。他にもChrome・Officeソフト・ペイント・メディア・ゲームもしたいって普通にありますが、複数コア・シングルスレッドがあれば処理できるようになったので「なんか重たい・・」となることが少なくなりました。
他にもクロック数・OC・キャッシュなどの用語がありますが、そこは選び方で記述しますので「CPUの選び方」を参考にしてください。
純粋に性能の違いを比較したい人は「性能比較表」を参考にしてください。
コア・シングルスレッドの仕組みやイメージを把握したうえで、AMDとIntelのCPUの違いを見てみましょう。
Intelはゲーミング性能・コア/シングルスレッドの処理能力が高いCPU
これはよく言われていることですが、Intelはゲーミング特価PCを作りたい人に向いているCPUです。
もちろん全てが優れているわけではありませんが、だいたいのPCゲームはIntelCPUに最適化して作られています。
特に「Core i9」は、ゲーミング性能がかなり高い。
ちなみにKシリーズは「K・KS・KF」が販売されており、KFは内蔵GPUが無い分、お得に購入できます。全てのコアを使ってゲームしているわけではないので、1つ1つのシングルスレッドの処理能力が高いIntelCPUの強さが生かせる。
今のところですが
シングルが強い=ゲーム向き
でも、ゲームに強くても総合性能(マルチタスク機能)で見れば、やはりAMDのRyzenが強くなってきているんですよね・・。
AMDは動画編集・マルチタスク作業・レンダリング能力に優れた万能CPU
第3世代の発売以降、メインの人気CPUはRyzenになってきており、コスパを入れた総合的な能力の高さならRyzenが上。
シングルスレッドの能力はIntelに及ばないCPUが多いですが、マルチコアCPUの能力の高さが魅力。中には「32コア64スレッド」なんてハイエンドCPUも販売されています!
初心者さんが無難に選ぶなら「Ryzen7」。万能を目指すなら16コア搭載した「Ryzen9」を使えば、ゲーム・動画編集・実況もサクサクできる万能ハイエンド自作PCが作れます。
AMD・Intelの型番・アルファベットの見方
では、「Corei7-9900K」のKとかFとかって何?AMDと違うけど、どんな意味?って質問に答えます。
アルファベット色々あって分かりにくい。AMDとIntelで違いますしね。型番に記載されている「Core i9 9900K」と「Core i9 9900」の違いが分かれば、見てすぐ自分に必要か必要ないか判断できるようになりますので、知っておきましょう!
Intelの型番の見方
基本的に全て数字が大きい物ほど新しく高性能なCPU。
末尾に付くアルファベットによって、CPUの特徴が分かる。オーバークロックして、さらに処理能力を上げたい人はK・Xが選択肢になってきます。
グラボを搭載するなら問題ないけど、グラボを搭載しないならIntelのFシリーズだけはGPUが内蔵されていないので購入しない。
KなどのOC対応品には、純正のCPUクーラーが付いてないので注意です。
AMDの型番の見方
AMDは基本的に内蔵グラボが搭載されていないので、グラボを購入しない人は、末尾にGと書かれている商品のみしか選べません。
K・XはIntelと似たような意味があり性能がノーマルより高いんだなという認識でOK。
Intelの場合と、AMDの場合で書き方が異なりますが、だいたい表していることの違いはない、何もアルファベットが書いてないCPUがノーマル。
それ以外は、何かしら特徴があるので、把握しておくとCPU選びが楽になります。
コア数・スレッド数・クロック数について、さらに詳しくは、以下の記事で説明しています。
CPUの選び方
自作PC初心者さんが自分でも選べるように、基本的な部分から選び方を紹介していきます。
目的・パソコンの使用用途に合わせる
一番の基本は、パソコンを何のために使うのか、どんなソフトを使う可能性があるのかに合わせることです。
ここさえハッキリしていれば、市販のパソコンを購入するとしても無駄にスペックの高い高級パソコンを買わなくてすみます。
テレワーク・ネット動画・音楽視聴程度ならエントリークラスで十分
テレワークや音楽視聴に利用する程度であれば、長時間利用・静音性能を考えてTDP(消費電力)が少ないCPUを選ぶのがオススメです。
テレワークで使用するといってもOfficeソフトや会社のみで利用する専用ソフト。もしくはスカイプやZOOMなどのオンライン会議ができるソフト程度が多いはず。
建築・グラフィック関係なら別ですが、基本的な事務作業に使用されるソフトは、そこまで重たくありません。
VOD動画・音楽視聴もCPUに対する負荷がかなり低いので、静かに動いてくれることを重視したほうがメリットが大きいですね。
格安で探すなら「Core i3 」あたり。ゲームもするとしても「Core i5・Ryzen5」あたりを買っておけば十分対応できます。
ゲームプレイ重視で選びたい!CPUはミドルクラス以上でグラボにお金をかける
ゲームプレイ重視でCPUを選ぶなら、CPU性能はミドルからハイエンド下位でグラボにお金をかけましょう。
最新ゲームだとしても、推奨スペックとして提示されているCPUスペックは、さほど高くありません。
CPUランク対応表を参考にミドル~ハイエンド下位の中から予算にあったCPUを選んでみましょう。
ミドルクラスなら「Ryzen5」のコスパが抜群です。予算がもう少しあるなら「Core i7・9」がゲーム目的の人にはオススメです。
CPUとグラボの性能差がありすぎると、ボトルネックが発生しますので注意してください。
ボトルネックについては、後ほど解説しています。
高画質写真・動画の編集なら・マルチタスク機能の高い複数コア/スレッドで選ぶ
高画質写真・動画の編集に関係するPCのスペックは、CPU・グラボ・メモリー。
複数のソフトを同時に利用することや、エンコード時間を短縮したいなら「コア/スレッド」数の多い商品が有利になってきます。
コスパで選ぶならマルチコア/スレッド数が多いRyzenがオススメです。6コア12スレッドある「Ryzen5」でも動画エンコードはサクサク動いてくれます。
さらに快適さを求めるなら「Ryzen7」や「Ryzen9」も検討してみましょう。
メーカーの特徴に合わせて選ぶなら?価格も比較
「AMD・Intelの違い」でも説明していますが、ゲーム・動画編集など自分の用途が決まっているならメーカーを先に絞ってしまうのもオススメです。
「Intel」に絞って選ぶなら?
ゲーミング性能の高さで選ぶなら、まだまだシングルスレッドの能力が高い「Intel」がおすすめ
。
その中でも、コスパ重視なのか、ハイエンドグラボと一緒に使いたいのか用途で選ぶCPUは変わってくる。
コスパ重視なら「Corei5」が15,000円程。ただし「RTX4080」などハイエンドグラボと一緒に使うなら性能不足ぎみ。
CPUの性能とバランスを取るなら「Corei7」にすればいい。さらに上を目指すなら「Corei9」の性能は高いです。
※最後に「F」が付いているCPUは安くなるけど、グラボが必須です。
「AMD」に絞って選ぶなら?
ゲーム実況やレンダリングに強いCPUが欲しい!あとコスパも気になるなら「AMD」Ryzenシリーズに絞って選ぶのがおすすめ
です。
マルチタスクに強いCPUなので、OSといろんなソフトウェアを同時に使いたい人に向いています。
また、コスパがいいCPUも多く「Ryzen5」は最高にコスパがいい。
もう少しゲーム性能も欲しいなら「Ryzen7」も4万前後で買える。性最高性能を求める場合もAMDの「Ryzen9」がかなり強い。
AMD・IntelのおすすめCPUを比較してみる
価格・特徴・コア/スレッドを比較した表です。
やはり、同じコア・スレッドだとRyzenが安い。
CPU | コア | スレッド | TDW | 価格 |
Ryzen 5 4500 | 6 | 12 | 65W | ¥12,480 |
Ryzen 5 3600 | 6 | 12 | 65W | ¥14,999 |
Ryzen 5 5500 | 6 | 12 | 65W | ¥15,480 |
Core i3 12100F | 4 | 8 | 58W | ¥15,980 |
Ryzen 5 5600G | 6 | 12 | 65W | ¥18,182 |
Core i3 13100 | 4 | 8 | 60W | ¥18,382 |
Core i3 13100F | 4 | 8 | 58W | ¥18,382 |
Ryzen 5 5600 | 6 | 12 | 65W | ¥19,818 |
Ryzen 5 4600G | 6 | 12 | 65W | ¥20,594 |
Core i3 12100 | 4 | 8 | 60W | ¥20,980 |
Ryzen 3 5300G | 4 | 8 | 65W | ¥21,807 |
Ryzen 5 3600X | 6 | 12 | 95W | ¥21,978 |
Ryzen 5 5600X | 6 | 12 | 65W | ¥22,059 |
Core i5 12400F | 6 | 12 | 65W | ¥23,880 |
Ryzen 7 5700G | 8 | 16 | 65W | ¥27,950 |
Core i5 12400 | 6 | 12 | 65W | ¥28,480 |
Ryzen 5 7600 | 6 | 12 | 65W | ¥30,980 |
Ryzen 5 3600XT | 6 | 12 | 95W | ¥32,120 |
Ryzen 7 5700X | 8 | 16 | 65W | ¥32,121 |
Core i5 13400F | 10 | 16 | 65W | ¥32,255 |
Core i5 12600KF | 10 | 16 | 125W | ¥33,701 |
Ryzen 5 7500F | 6 | 12 | 65W | ¥34,950 |
Ryzen 5 7600X | 6 | 12 | 105W | ¥35,580 |
Core i5 13400 | 10 | 16 | 65W | ¥36,327 |
Ryzen 7 3700X | 8 | 16 | 65W | ¥37,590 |
Core i5 12600K | 10 | 16 | 125W | ¥37,980 |
Ryzen 7 5800X | 8 | 16 | 105W | ¥38,610 |
Ryzen 7 3800X | 8 | 16 | 105W | ¥39,980 |
Core i5 12600 | 6 | 12 | 65W | ¥40,811 |
Core i5 13500 | 14 | 20 | 65W | ¥40,955 |
Core i7 11700F | 8 | 16 | 65W | ¥43,800 |
Core i7 12700KF | 12 | 20 | 125W | ¥44,173 |
Ryzen 7 7700 | 8 | 16 | 65W | ¥44,846 |
Core i5 13600KF | 14 | 20 | 125W | ¥45,791 |
Core i7 11700KF | 8 | 16 | 125W | ¥46,480 |
Core i7 12700F | 12 | 20 | 65W | ¥46,980 |
Ryzen 7 7700X | 8 | 16 | 105W | ¥47,570 |
Core i7 11700 | 8 | 16 | 65W | ¥47,800 |
Core i7 11700K | 8 | 16 | 125W | ¥48,980 |
Core i5 13600 | 14 | 20 | 65W | ¥49,480 |
Ryzen 9 3900 | 12 | 24 | 65W | ¥49,800 |
Core i5 12500 | 6 | 12 | 65W | ¥49,980 |
Core i7 12700 | 12 | 20 | 65W | ¥49,980 |
Core i9 12900F | 16 | 24 | 65W | ¥49,980 |
Core i7 12700K | 12 | 20 | 125W | ¥50,980 |
Core i9 11900 | 8 | 16 | 65W | ¥52,525 |
Core i5 13600K | 14 | 20 | 125W | ¥52,980 |
Ryzen 9 5900X | 12 | 24 | 105W | ¥54,980 |
Core i9 11900KF | 8 | 16 | 125W | ¥55,734 |
Core i5 14600KF | 14 | 20 | 125W | ¥55,800 |
Core i9 12900 | 16 | 24 | 65W | ¥56,980 |
Ryzen 9 3900X | 12 | 24 | 105W | ¥57,000 |
Core i5 14600K | 14 | 20 | 125W | ¥59,800 |
Core i7 13700F | 16 | 24 | 65W | ¥60,786 |
Core i9 11900F | 8 | 16 | 65W | ¥62,000 |
Ryzen 7 3800XT | 8 | 16 | 105W | ¥62,000 |
Ryzen 7 7800X3D | 8 | 16 | 120W | ¥62,980 |
Ryzen 9 7900X | 12 | 24 | 170W | ¥63,000 |
Core i7 13700KF | 16 | 24 | 125W | ¥63,980 |
Core i7 13700 | 16 | 24 | 65W | ¥64,626 |
Ryzen 9 7900 | 12 | 24 | 65W | ¥65,980 |
Core i9 12900K | 16 | 24 | 125W | ¥66,980 |
Ryzen 9 5950X | 16 | 32 | 105W | ¥74,800 |
Core i7 14700KF | 20 | 28 | 125W | ¥75,556 |
Core i9 11900K | 8 | 16 | 125W | ¥77,800 |
Core i7 14700K | 20 | 28 | 125W | ¥78,800 |
Ryzen 9 7900X3D | 12 | 24 | 120W | ¥80,091 |
Core i9 12900KS | 16 | 24 | 150W | ¥81,475 |
Core i7 13700K | 16 | 24 | 125W | ¥81,855 |
Core i9 12900KF | 16 | 24 | 125W | ¥84,980 |
Core i9 13900F | 24 | 32 | 65W | ¥86,210 |
Ryzen 9 3950X | 16 | 32 | 105W | ¥90,000 |
Core i9 13900 | 24 | 32 | 65W | ¥90,350 |
Core i9 13900KF | 24 | 32 | 125W | ¥90,980 |
Core i9 13900K | 24 | 32 | 125W | ¥92,555 |
Ryzen 9 3900XT | 12 | 24 | 105W | ¥95,025 |
Ryzen 9 7950X | 16 | 32 | 170W | ¥99,798 |
Core i9 14900KF | 24 | 32 | 125W | ¥105,800 |
Core i9 14900K | 24 | 32 | 125W | ¥109,800 |
Core i9 13900KS | 24 | 32 | 150W | ¥109,980 |
Ryzen 9 7950X3D | 16 | 32 | 120W | ¥109,998 |
格安で自作PCを作ってみたい人にオススメ。
ただ、予算が2万円でも、人世代前のCPUを使えるので、そこそこいいPCが組めます。
同程度の価格帯で比較すると性能とコスパでRyzenが優秀。ただ、出せる予算も人それぞれ。どれにしようか迷うなら「Corei7・Ryzen7」を選ぶと満足できる自作PCが作れるでしょう。
コア・スレッド数は比較に使える
同時に複数ソフトを起動したい人・動画編集・エンコードをする可能性のある人は、コア数・スレッド数が多いCPUを選びましょう
。コア・スレッドが多い程、動画を見ながらプレイしたり、Youtube見ながらゲームをしたり、文章を作ったり、動画編集ソフトを起動したり、キャプチャー(録画)ソフトも使えます。
同じような価格のCPUで迷った場合、コア・スレッド数を比較し多いほうを選ぶのが簡単でわかりやすい。コア数が多いほど、同時にいろんなファイルを開いたり、ソフトを起動したりしやすくなります。
クロック周波数は比較に使える
スペック欄に記載されているクロック周波数。コア・スレッド数と同じく処理能力に関係するので、商品を比較するときに使えます。
CPUのクロック周波数とは
CPUのスペック欄に記載されている「クロック周波数」は、CPUが信号を1秒間に何回処理できるかを表しています。「Hz」という単位で表されていて、現在メインとなっている単位は「GHz(ギガヘルツ)」。
現在メインは3Ghz台。CPUやマザーボードをいじって周波数を上げる(OC=オーバークロック)と最大5Ghz程で動作させることも可能です。
※OCは保証効かなくなるので初心者さんにはオススメしません。
コア・スレッドが同じCPUで迷ったら「クロック周波数」を比較してみる
6コア/6スレッドの同じCPUが2つある場合。3.5Ghzで情報を処理する能力のあるCPUのほうが性能が高い
と言えます。周波数は、最近そこまで大きく変化していませんが、3Ghz台の中では違いがあるので、いくつか候補のCPUがあるなら比較しておくと面白いですよ。
使いたいグラボに合わせてボトルネックを抑える
CPUとグラボは大きな関係がある。ここを気にしておかないと「ボトルネック」によりグラボの性能を引き出せないこともあるので要チェックです。
ボトルネックとは
同じグラボでCPUだけ変えたときに、FPSが上がったり下がったりすることをCPUが原因の「ボトルネック」と呼びます
。グラボも他のパーツと同じでCPUから来た命令を実行するので、それが遅いCPUならFPSが落ちますし、早いCPUならFPSが上がるというわけです。
クロック周波数とも関係しますが、高クロックで動作させれば、それだけ出せる命令も早くなる。そのため、オーバークロックに強いIntelのCPUを使う人が多いんですね。じゃあ、どのグラボとCPUを組み合わせればいいのかって質問に答えていきます。
グラボに合わせたCPUの選び方
まず、IntelのCPUがボトルネックに強いです。「GTX1050Ti」などエントリークラスのグラボを使うなら、正直「≫Intel Pentium Gold G5400」でも十分動きます。ハイエンドゲームはできませんが、軽めのゲームなら十分!
ミドルクラスなら「≫Intel Corei5-9400F」クラスとGTX1660あたりの組み合わせがオススメ。ハイエンドクラスの「RTX2080Ti」レベルのグラボを使って自作PCを作りたいなら最低「≫Intel Corei7-9700K」以上のレベルのCPUを使いましょう。以下に簡単な表を作ったので参考にしてください。
CPUのランク対応表 | |
ハイエンド | AMD Ryzen9 |
Core i9 | |
ハイエンド下位 | Core i7 |
AMD Ryzen7 | |
ミドルクラス | AMD Ryzen5 |
AMD Ryzen3 | |
Core i5 | |
エントリー | Core i3 |
AMD Ryzen3 Gシリーズ | |
Intel Pentium Gold G5400 |
※対応するエントリー・ミドル・ハイエンドのグラボは以下の記事にリストを掲載しています。
CPU対応ソケット/チップセットを基準に選ぶ(マザーボードがある場合)
- 使いたいマザーボードが決まっている人
- 今使っているマザーボードをそのまま使う予定の人
マザーボードをすでに持っているなら、対応ソケットやチップセット名で検索すれば、搭載できるCPUが出てきます。ただ、マザーボードを先に決めると、選択肢がかなり絞られるので自由にCPUを選びたいなら先にCPUを決めたほうがいい。
ソケット/チップセット対応の例
「ASRock AMD Ryzen AM4 対応 B450 Steel Legend」は、結構使っている人の多い人気商品。ただし、このマザーボードを使っているなら、取り付けられるCPUは「チップセットB450」「ソケットAM4」に対応した物のみになる。
Amazon:ASUS PRIME H370-AIntel系列のマザーボード「ASUS LGA1151対応 PRIME H370-A」の場合、チップセットが「Intel系列の300番台」。ソケットが「LGA1151」に対応したCPUを搭載できるという意味になります。
手持ちのマザーボードを使うなら、チップセット・ソケットを基準に探すのはAMDもIntelも同じです。
主に使われているソケットの種類
AMD | |
CPU | 対応ソケット |
Ryzen 第3世代 | AM4 |
Ryzen 第4世代 | AM4 |
Ryzen 第5世代 | AM4 |
Threadripper 6960X | sTRX4 |
Intel | |
CPU | 対応ソケット |
9000番台 | LGA1151 |
10000番台 | LGA1200 |
11000番台 | LGA1200 |
ソケットが合わなければCPUをマザーボードに取り付けられず、チップセットが合わなければ正常にCPUを機能させることができません。初心者さんがはじめてパーツを選ぶ場合、マザーボードとCPUの組み合わせを間違えることがあるため、注意しておきましょう。
コスパ・目的で選ぶおすすめの人気CPU!2万円以下
格安PC・コスパ重視・万能PC・ハイエンドPCなど作りたいPCに合わせた予算で選べるおすすめCPUを紹介します。マルチ/シングルスコアは、この記事のCPU性能比較リストの数値です。
価格で選ぶなら最強「Ryzen5 4500」15,000円以下
クラス | ミドルクラス | ソケット/チップセット | AM4/X470・X570・B450 |
コア | 6 | 動作クロック | 3.60 |
スレッド | 12 | TDP | 65W |
内蔵グラフィック | 無し |
15,000円以下で購入可能な二世代前のモデルです。
コスパが良すぎるので、価格で比較して入手難易度、現状の使いやすさを考えるとおすすめできます。
マルチスコアの性能が高いモデルで、ゲームのFPSを比較すると下の、もう少し高いCore i3におとるかなといったレベルです。
ゲーム目的でもう少し出せるなら「Corei3-12100F」
項目 | スペック | 項目 | スペック |
コア/スレッド | 4/8 | 対応マザーボード | LGA 1200 |
周波数 | 3.60 GHz ( 4.30 GHz) | 消費電力 | 65W |
内臓グラフィック | なし |
低価格構成のゲーミングPCを作りたい人向けのCPU。
価格は15,000円くらいです。ゲームのFPSはでやすいので一定の人気がありますね。
「Ryzen5 5600G」グラボを使わずエントリーゲームプレイ可能
クラス | エントリークラス~ミドル | ソケット/チップセット | AM4/X470・X570・B450 |
コア | 6 | 動作クロック | 3.60 |
スレッド | 12 | TDP | 65W |
内蔵グラフィック | 有り |
自作PCにグラボを搭載しない予定の人にオススメ
のCPUです。
正直CPUの処理能力だけ見ると、そこまで高くないですが、2万以下で購入できてグラボもいりません。
フォートナイトやAPEXなどの人気ゲームも60FPS程度で遊べます。
コスパ・目的で選ぶおすすめの人気CPU!4万円以下
この価格帯でオススメは、ゲーミングでも十分使用できる、Core i5 やRyzen7です。
ゲーム性能も高い「Core i5 12400」は2万円ちょっとで買える
グラボを使う人は「Core i5 12400F」にすると、2万円ちょっとでミドルクラスのCPUが手に入ります。
6コア12スレッドで、消費電力も65Wと低めです。
3万円出せるなら「Ryzen 7 5700X」がおすすめ
2023年時点でゲーム性能・CPUの処理性能も高いミドルクラスのCPUです。
AMDのソケットもAM4で使用できるので、最新の7000番台のCPUより価格を抑えたPCを組みやすいのもメリットだと思います。
ランキングはコチラ