今回紹介するのは、XROUNDの完全ワイヤレスゲーミングイヤホン「AERO TRUE WIRELESS EARBUDS」。低遅延・サラウンド・PC/PS/Switchでも使えることを売りにしてるイヤホンです。
ワイヤレスイヤホンは
ってイメージがあったんですが、見方がかわりました。
実際に、どんなふうに聞こえるのか、良いところも悪いところも含め紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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この記事はXROUD様より商品を提供していただき作成しています。
「AERO Wireless」は低遅延・サラウンド対応
まず、「AERO TRUE WIRELESS EARBUDS」がどんなイヤホンなのか、簡単に言えば遅延が少なくて、定位もいい完全ワイヤレスイヤホンってことです。
「XROUD Low Latency」低遅延
- 一般的なワイヤレスイヤホン/200ms
- AERO Wireless/50ms
ゲーミングイヤホンではない商品と比べると、これだけ差があるようです。
一般的なイヤホンは、まずタイミングがシビアなゲームをプレイするのは不可能なくらい遅延が発生しますが、このイヤホンには遅延を抑える機能が搭載されています。
接続の遅延とか音質って使用できるコーデックの種類によって変わってくるイメージがありますが、この商品は低遅延って言われている「APT X」とか「APT X LL」に対応してるわけではありません。
低遅延になるのは「XROUND Low Latency」という独自のチップが搭載されているからみたいです。
XROUND Low Latencyとは?
一般的に搭載されていることが多い「AAC・SBC」コーデックの遅延発生を抑えて、どんな機器でも低遅延にしちゃおう!っていう目的で開発されたXROUD独自の機能
この独自機能が搭載されているおかげで、高機能コーデックに対応してなくても低遅延にできてしまいます。
遅延の仕組みなどの詳しい専門的な説明が知りたい方は公式情報が公開されていましたのでチェックしてみてください。
「XROUND Lite」サラウンド機能
このイヤホンには、独自サラウンド技術「XROUND Lite」という機能も搭載されていて、これはバーチャルサラウンドが簡単に楽しめますよ。って書いてました。
後で詳しく紹介しますが、この2つの機能に加えて、めちゃくちゃ便利な「MyTune」というアプリがあったり、自分の耳の形に合わせた音を作ってくれる新機能が追加されたりと盛りだくさんです。
販売している会社は?
XROUNDブランドは、クラウドファンディングを使用しておられる方なら見たことがあるかもしれないですね。
台湾にある2015年に設立された会社です。音響機器をメインに開発しているブランドで、販売されている商品は、かなり品質が良いと評判です。
他にも、有線イヤホン・HiFi対応ワイヤレスイヤホンを販売しています。
「AERO Wireless」の外観とスペック
外観やスペックを紹介します。
外観
スライド式になっていて、開けると音の波形が動くギミック付きなのも面白いです。
本体は正方形に近いかな。サイズは5.7㎝×5.7㎝くらいでコンパクトです。
中を開くと、イヤホン本体が収納されています。マグネットになってるので、反対向けても落ちることはありません。
真ん中についている丸いのはボタンで、ペアリングモードにするときに使用します。ちなみに、ペアリング操作方法は公式の説明動画がアップされているので親切。
イヤホン本体はプラスチックで、できてますね。
長い棒の部分は、操作パネル。
側面の三角部分と先端部分がマイクになってます。
左右両方同じ作りでした。
接続するポート部分除くと約11㎝くらいしかありませんでした。
どういう場所で充電するのを想定してるんでしょうね・・。
イヤーピースは2種類付属
付属している2種類のイヤーピースも、それぞれ特徴があります。
Spinfitコンフォートイヤーピース
オレンジ色で透明のイヤーピースが「Spinfitコンフォートイヤーピース」。
どちらかというとこっちは遮音性が低いって言われてるんですけど、イヤホンユーザーには人気です。
持った感じの質感も柔らかくて、耳に入れていても痛くなりにくく、耳の形にフィットしてくれるのが魅力かなと思います。
遮音イヤーピース
もう一つは、元々イヤホンについている遮音イヤーピースになってます。周りの音を抑えてくれて、より細かい音まで聞き取りやすくなるらしいです。
ただ、遮音といっても、完全に音を遮ってくれるわけじゃなかったですね。
操作方法は簡単なタッチ操作
右側がモード・ボリューム変更
左側で曲の戻る・送る・サラウンドのON/OFF
ちなみに、これは後で紹介するアプリを使って操作方法を入れ替えることもできました。
スペック:他社と比較してみた
細かいドライバーなど、専門的なスペックは以下の表のとおりです。
他のゲーミングイヤホンと比較すると分かりやすいかなと思うので、価格が似ているRazerの完全ワイヤレスイヤホンと簡単にスペック比較してみますね。
項目 | AERO Wireless | Razer Hammerhead True Wireless |
接続方法 | Bluetooth5.0対応 | |
駆動時間 | 6時間/24時間(ケース使用) | 3時間/16時間(ケース使用) |
遅延 | 50ms | 60ms |
ドライバー※1 | 6mm | 13mm |
周波数※2 | 20 Hz ~ 20kHz | |
インビーダンス※3 | 16 Ω | 32 ± 15% Ω |
音圧レベル(感度)※4 | 103 dB | 91 ± 3 dB |
マイク指向性 | 指向性 | 無指向性 |
重量 | 片方4.2g/合計約9g | 10g |
コーデック ※5 | SBC・AAC・XROUD LL | SBC・AAC |
防水 | IP54 | IPX4 |
価格 | 12,980円 | 12,000円 |
参考
- ※1:ドライバーの大きさを表す数値。大きいほど音がいいとされています。
- ※2:下は低いほど、上は高いほど低音~高音まで音が出る。ただ、人間の耳が聞き取れるのは20Hz~20kHzみたいですね。
- ※3:数値が小さい物ほど音量が小さくても音が聞こえるらしいです。
- ※4:数値が大きいほど、音の感度が良いイメージ。
- ※5:音質にかなり関係する部分。高機能コーデック同士ならハイレゾ相当の高音質再生ができる。
遅延・駆動時間・音質に関係するインビーダンス・音圧レベルは「AERO Wireless」が優秀。あと一般的なコーデックにも対応してるんですけど、XROUD LLが使えるのも違いですね。
Razerの新型で価格がもっと上のイヤホンも遅延60msだったし、現状遅延を抑えられるゲーミングイヤホンの中だと、かなり優位なんじゃないでしょうか。
駆動時間について
バッテリーの駆動時間は、イヤホン本体が6時間・充電ケースが24時間です。充電は約1時間ほどで完了するので、比較的早いほうかな。
ゲーミングモードで使う人が多いと思うので、5時間以上使うときは一度充電することをおすすめします。
別売りオプションの「XT-01」
「XT-01」は、PS5・PS4・Switch・PCに簡単接続するための商品です。USB接続すれば、Bluetooth接続できるようになるトランスミッターですね。
一緒に入っているのは小さなマイク。
USBアダプタが入っています。
なんでマイクが入っているかというと、XT-01で接続すると「AERO Wireless」本体のマイクが使えなくなるからなんですね。この小さいマイクを取り付けないとマイクが使えないのは、ちょっと不便かな。
ちなみに、このトランスミッターは、同時に2台までBluetooth接続できるので、イヤホン2台を接続して2人で同じ音を聞くなんてこともできてしまいます。友達とイヤホン2つつないでやる!って人はつかってみてください。
ただ、このBluetoothトランスミッター少し障害物に弱そうです。
PCの背面に挿して、長時間使用していると、ブチブチと音が途切れてしまうことがありました。障害物無いような配置にしておくことをオススメします。
アプリ「MyTune」
このアプリがかなり使いやすいです。
PS5・Switchに接続しながらスマホアプリでEQ操作可能
スマホに接続してるときしかアプリ操作できないように思うじゃないですか。
でも「AERO Wireless」は、PCでもSwitchでもPS5でも他の機器に接続しながらスマホアプリで操作できてしまうんです。
これで、どんなことができるかというと、Music・ゲーミングモードの切り替えはもちろん、PC・PSやSwitchのゲームをプレイしながらイコライザーで好みの音に変更できます。
XROUDサラウンドのON/OFFもイヤホンを長押しせずに切り替えできるので、スマホとCS機器の組み合わせが、かなり使いやすくなりますね。
21年6 月追加新機能 TailorID
です。
やってみましたが、低音から高音まで、どれくらいの音が聞こえてるのかチェックされて、あとは自動でチューニングしてくれるみたいですね。
イコライザー設定をシェア可能
【ゲーム編】と【音楽編】#イコライザーシェアリング キャンペーン、無事に終了しました!
ただいま集計中ですので、結果発表までしばらくお待ちくださいm(_ _)m https://t.co/ELbti3oFOT— XROUND【公式】AERO Wireless 好評発売中! (@XROUND_JP) July 26, 2021
自分のイコライザー設定を他の人にシェアできる機能も追加されていて、SNSでシェアすることもできるようになっています。
XROUDさんの公式Twitterでも、シェアされていたりするので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
「AERO Wireless」を音楽と映画で使用した感想
実際に音楽や映画を視聴してみた感想をお伝えします。
音楽
イコライザーで自分が一番聞きやすい音にするのがいいと思いますが、音楽を聴くときにアプリで色々変えられるのは面白いです。
デフォルトは本当にフラットなんですが、個人的には自分の耳に合わせたTailorIDで設定した音が聞きやすいですね。こんなに色んな音がなってたんだって驚くほど、いろんな音が聞こえます。
映画
迫力ある映画見たほうがいいかなって思ったんで、トランスフォーマー見てみました。かなり迫力のある音が楽しめます。飛行機の飛ぶ音、銃弾の音、画面上で流れてる音の方向が結構リアルに聞こえるので、臨場感感じられて楽しいです。
完璧ではないんですけど、サラウンドで聞こえるので、ぜひ映画はサラウンドレベル2にして聞いてみてほしいですね。
ゲームプレイ時の遅延は?
PC接続・PS5・Switchへの接続と、遅延も検証してみました。
PC接続
Bluetoothにも対応しているPCなので「XT-01」と両方試してみました。
遅延のチェックは、全てフォートナイトのクリエイティブで標的に銃を撃ったときの画面と音のズレがどれくらいあるのかチェックしています。
遅延に関する結論
ミュージックモードとゲーミングモードの差は歴然です。
実際に全部試してみましたが接続先による差も感じられません。どれも同じ結果だったので、PCの検証動画だけ掲載しておきます。
最初はミュージックモード・その後ゲーミングモードの検証です。
正直、FPSやTPSは無理かなって思ってましたが、音ゲーでも遊べそうなレベルで遅延が抑えられてて、余裕で遊べます。
Bluetooth接続
スマホ・タブレット・ノートPCなどBluetooth対応機器のBluetooth接続が使えます
まずは、PCにBluetoothアダプタを取り付けているので、そのままBluetoothのペアリングをしてみました。この方法の場合、イヤホンマイクがそのまま使えるのがメリットです。
「Xt-01」接続
この接続方法の場合は、イヤホンについてるマイクが使えなくなります
。
ゲームだけならいいですけど、ボイチャしながらゲームしたいならマイクが必要なので注意してくださいね。
PS5
XT-01をUSB端子に接続(TypeCでもTypeAでもOK)
ペアリングボタンを長押しして、イヤホンをペアリングモードにすれば接続できます。
PS5側は、特に設定をいじる必要もなく、認識しました。
Switch
XT-01をUSB端子に接続、ペアリングボタンを長押しして、イヤホンをペアリングモードにすれば接続できます。Switch側は、特に設定をいじる必要もなく認識しました。
本体下のTypeCに接続すれば携帯モードでも使えますし、ドッグのUSBに接続すればテレビに表示させた状態で音をイヤホンから聞くこともできます。
ゲームプレイ時のサラウンドの聞こえ方
試しにPCでフォートナイトをプレイしたときにイヤホンから聞こえる音を、イヤホン型マイクで録音してみたので聞いてみてください。
イノシシの声がする方向とか、結構聞き取りやすいですよ。
今回は元々入っているサラウンド機能を使ったんですが、自分でイコライザーを足音が聞き取りやすい設定に変えて使うこともできるので、めちゃくちゃ楽しいです。
PS5とかSwitchに接続して、ゲームに合わせたEQ設定にリアルタイムで変えながら、ワイヤレスイヤホンでゲームしたい人には、かなりいいんじゃないかなって思います。
マイクの音質
マイクの音を録音してみました。Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンのマイクにしては、悪くないかなって思います。
実際にZoomで使ってみたけど、相手に聞き取りにくいって言われることはなかったし、ハッキリ伝わってるみたいでした。
まとめ/いいところ/気になるところ
今回はXROUDの「AERO Wireless」ゲーミングイヤホンをレビューしました。
最後に実際に使ってみて、気になったとこと、いいなって思ったとこをまとめます。
気になったところ
XT-01使うとイヤホンマイクが使えない
これは、ちょっと残念というか、付属しているマイク接続しないとSwitchの場合はマイクないので必須ですね。
トランスミッター使ってもイヤホンマイク使えたら、もっと最高なのになって思います。
PC接続時に不安定!?
長時間、トランスミッター使ってPC接続して使ってた時に、たまに音が途切れたことがあったんですよね。ハブにつなぐと不安定になったので、PCに直挿ししたほうがいいです。
もしかしたら、周りの電波とかの影響を受けちゃってるかもしれないんですけど、あんまり障害物とかにも強くないかなって感じたので、イヤホンとトランスミッターまでの間に障害物がないほうがいいと思います。
遮音イヤーピースは遮音しない
元々装着されている遮音イヤーピースって書いてるんですけど、普通に周りの音が聞こえます。遮音性を期待して購入しないほうがいいです。
この性能でノイズキャンセルとかついてたら、もっと嬉しいんですけど、もっと高額になって買いにくくなるのかなと思うと・・・微妙なところですね。
いいところ
スマホアプリ最高
PSとかSwitchに接続しながら、リアルタイムにスマホアプリでイコライザーいじれるのは、めちゃくちゃ楽しいです。
イヤホン触れば切り替え操作できるんですけど、長押し面倒な人は、スマホアプリ机に置いとけばワンタッチで切り替えられますからね。これは便利。
サラウンド機能も使える
今までバーチャルサラウンドいらないなって思う商品もあったんですけど、これは結構使えます。
完璧なサラウンドじゃないにしても、迫力とか臨場感も感じられるんで、足音特化とかにイコライザーで設定しない人は、サラウンド機能でも十分楽しいんじゃないかなって思いました。
動き回れるし髪型崩れない
ワイヤレスイヤホンのメリットですね。付けたまま、冷蔵庫に飲み物取りにいったり動き回れるのは、やっぱ楽です。
ヘッドセットと違って髪型も崩れないですからね。
有線ケーブルが邪魔・ワイヤレスゲーミングヘッドセットは髪型崩れるのが嫌って人にもいいと思います。
ブランドが売りにしている遅延の少なさ・サラウンド機能・アプリはかなり優秀だと思います。
6月に機能が追加されたりしてますし、今後も、便利な機能が追加されるかもしれないんで楽しみですね。