そんな人におすすめしたいのがMacのThunderbolt3端子を使って増設できる「外付けeGPU」。接続するだけでMacのグラフィック機能を簡単に上げることができます。
商品数は限られていますが、注意しなければ購入しても利用できない商品も存在しますので、選び方や商品のポイントも含めて紹介します。
- 外付けeGPUって何?
- グラフィックボードってMacBookProだけじゃないの?
- どうやったら使えるの?
- おすすめの外付けGPUは?
この記事を読むにあたって注意点があります。残念ながら「Thunderbolt3」を搭載したMacBookAir2018以降のモデル・MacBookPro・Windowsマシンでしか利用できないということです。大丈夫なら読み進めてください。
自作PCパーツカテゴリー | |||
CPU | グラフィックボード | マザーボード | メモリ |
M.2SSD | SSD |
外付けeGPU(Graphics Processing Unit)とは?
外付けeGPUとは、名前の通りグラフィックボードを外部機器としてPCに接続し、PCに本来搭載されていなかったグラフィック機能を増設できる商品のこと
です。
購入したノートパソコン・デスクトップ・MacにGPUが搭載されていなくても、後付けできるのでカスタマイズ性が高く。パソコンを買い替える予算はないけど、ゲームや動画編集できるPCが欲しい人にオススメです。
外付けGPUが使えるMacの条件
必ず覚えておきたいのは、外付けeGPUが利用できるのはThunderbolt3対応・外付けGPU対応のMacBookAir・Proということです。Thunderbolt3端子を搭載していないMacは残念ながら利用できませんので注意してください。
Macにおすすめの「外付けeGPU」
では、これからケースのみ・BOXタイプのそれぞれ利用確認ができている商品を厳選して紹介します。
一番オススメ!選べるグラボが多いRazer「外付けeGPU」Core X Chroma
多くのゲーミングデバイスを販売しているRazerの商品「Core X Chroma」。
項目 | スペック |
対応 | 外部グラフィックス(eGFX)対応のThunderbolt3入出力端子を備える機種に対応 |
Mac | Mac OS 10.13.4以降Thunderbolt3搭載のMac |
内部電源 | 700W |
サイズ | 168×374×230mm |
重さ | 6.91㎏ |
対応GPU | 長さ 330mm / 高さ* 160mm / 幅 60mm・PCIExpress×16・最大3スロット幅・電力500Wまで |
USBポートも複数搭載しており、外付けeGPUとしてかなり完成されている製品です。
このケースは、ある程度自由に中に入れるグラボが選べます。グラボの選び方に迷ったら下記の記事を参考に選んでみてください。
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【2023年】コスパ重視・予算で選べるおすすめ人気グラボ15選!選び方や厳選したハイエンドモデルも
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コストを抑えてスペックUPしたい人にオススメのケース
ケースは3万円代で購入でき、GPUの価格を抑えれば5万円程でMacBookAir2018をゲーミングノートへカスタマイズできます。もともとの処理性能も高いので、十分ゲーミングノートとしての性能を発揮してくれるでしょう。
商品名 | リンク |
Radeon RX5700 | https://amzn.to/3tL3MiX |
Radeon RX5700 XT | https://amzn.to/3tKs2lp |
Radeon RX580 | https://amzn.to/3cWF74d |
BOX内に入るGPUサイズ
- フルレングス/フルハイト(312mm x 107mm)
- 2スロット占有タイプまで
- 400W
- 補助電源コネクタ(8ピンx2対応)
550W電源対応 OWC Mercury Helios FX
多少価格は上がりますが、対応する電源容量が増加している分安心して利用できる。macOS 10.12.6以降。375W以下の電力を必要とするカードが利用できるので、グラフィックボードの選択肢が増えます。
AMD Radeon RX580のGPUとの利用確認も取れた商品です。
シルバーのスタイリッシュなボディ
macOS High Sierra 10.13.4以降に対応した商品です。外付けeGPUの見た目にもこだわりたい人にオススメですね。
Apple純正のBlackmagic eGPU
価格は89,800円+税
中に「Radeon Pro 580」を搭載。AppleStoreで販売されている純正品の安心感があります。ちなみに背面にも複数拡張端子を搭載していますので、MacBookAirをマルチディスプレイ環境にするなどゲーム環境やクリエイター環境を整えたい人にもおすすめです。
≫公式サイトを見てみる
ケーブルを接続するだけで使えるおすすめ「eGPUBOX」
コンパクトサイズでMacOS対応の「外付けeGPU」。できるだけ簡単にゲームのできる環境にしたい人は、こちらを選ぶのもありですが・・。予算と相談で選んでくださいね。
既製品でオンラインゲームができるのは「MacBookPro」のみ?
外付けeGPUを追加せずにミドルクラス以上のオンラインゲームをプレイするのであれば選択肢は「AMD Radeon」を搭載したMacBookPro16インチモデル一択
。その他のモデルは軽いゲームや、設定をかなり落とした状態でのゲームプレイは多少できる程度です。
最近のゲームは要求スペックがどんどん上がってきているため、本気で動画編集・ゲームプレイしたいならMacBookProの性能でも満足できないでしょう。出てくる選択肢は、新たにゲーミングノートPCを購入するか、外付けeGPUを取り付けるかに限られてきます。
関連
MacBookAir・Proを外付けeGPUで高性能にカスタマイズするメリットは?
メリットは2つ。購入後にカスタマイズできないグラボ性能を強化できること。外付けeGPUの購入前提ならMac購入時のコストも抑えられることです。
MacBookは購入後カスタマイズが不可能!外付けeGPUで解決
無理やりメモリを増設している人も中にはいますが、基本的に購入後のカスタマイズは、Macを分解して交換しなければいけないため、ハードルがかなり高い
。ましてCPUに内蔵されたGPUのカスタマイズは不可能ですし、本来できないことをしてるので保証外です。
そこまで重たいゲームをしないのであれば気にならない人もいますが、Proユーザーでも4K動画の編集もしたい・オンラインゲームを快適にプレイしたい人は、メモリ容量の大きいMacBookProに「外付けeGPU」を取り付けたほうが快適です。
では、これからMacを購入しようと考えている人にとって、どんな選択肢・メリットがあるのか?
外付けeGPUの購入前提なら安い「MacBookAir」もあり
グラフィック機能が搭載されているMacBookが欲しいならMacBookPro16インチモデルですが、最低でも248,800円+税での購入金額になるため高いのがネック。
だいたい、新しいモデルが出てもこのくらいしますよね。そこで、コスパ重視の人が購入しているのが13万円ほどで購入できる「MacBookAir」だと思います。
でも、どれくらい性能差があるのか、必要なカスタマイズはどれか気になるところ。そこで、Mac購入時に選びやすいようにスペックを比較表にしてみましたので、外付けeGPUを購入した金額も含めてチェックしてみましょう。
機種名 | MacBookAir | MacBookPro13インチ | MacBookPro16インチ |
搭載GPU | Intel UHD Graphics 617 | Intel Iris Plus Graphics 645/655 | Intel UHD Graphics 630+AMD Radeon Pro 5300M/5500M |
カスタマイズ | 不可 | 不可 | AMD Radeon Pro 5500M(4GB GDDR6メモリ搭載)or AMD Radeon Pro 5500M(8GB GDDR6メモリ搭載) |
メモリ | 8GB/16GB | 8GB/16GB | 16GB/オプション:32GB・64GB |
ストレージ | 128GB/オプション:256GB・512GB・1TB | 128GB・256GB・512GB・1TB | 512GB/オプション:1TB、2TB、4TB、8TB SSDに変更可能 |
拡張端子 | Thunderbolt 3(USB-C)×2 | Thunderbolt 3(USB-C)×2/Thunderbolt 3(USB-C)×4 | Thunderbolt 3(USB-C)×4 |
サイズ | 30.41×21.24×1.56㎝ | 30.41×21.24×1.49㎝ | 35.79×24.59×1.62㎝ |
重量 | 1.25㎏ | 1.37㎏ | 2.0㎏ |
価格 | 119,800円/141,800円+税 | 139,800円/161,800円+税 | 248,800円/288,800円+税 |
外付けeGPU | 35,000円(Amazon) | ||
GPU/Radeon RX580 8G | 18,800円+税(ドスパラ) | ||
合計 | 173,600円/195,600円+税 | 193,600円/215,600円+税 | 302,600円/342,600円+税 |
※赤色はメモリを16GBにカスタマイズしたモデル。搭載されているグラフィックによって価格が大きく異なります
ポイント
- 外付けGPUを搭載するなら内蔵グラフィックは必要ない。
- ストレージも外付けSSDを搭載したほうがコスパがいい
- 拡張端子も安いドッグを接続すれば十分
おすすめカスタマイズは後で増設できないメモリーを16GBにすること。もちろん、動画編集など重たい作業をしない人はメモリーを8GBを選択するのもありなので、外付けeGPUと一緒に購入した場合の最低価格は18万円ほどになります。
搭載できるGPUは、MacBookProに搭載されている「AMD Radeon Pro 5500M」より性能の高いのでコストパフォーマンスの面でもおすすめできる方法です。すでにMacを持っているなら、新しくPCを購入せず5万円ほどでMacをゲーミングPCにカスタマイズできてしまうのも大きな魅力です。
MacBookで使える「外付けeGPU」の選び方
外付けeGPUを探すポイントは2つ
「外付けeGPU」は対応端子とOSをチェック
好きなGPUを組み合わせてグラフィック機能を強化したい人は、ケースとGPUを別々に購入しましょう。
ケース単体の価格は3万円~。ハイエンドGPUを搭載できる商品は10万円程します。
中に入れるGPUも重要
中に搭載するGPUは何でもいいわけではなく「MacOS」で利用できるGPUかチェックが必要。
例えば、このサイトでオススメしているAKiTiOの商品なら以下のGPUが推奨されています。
- AMD Radeon RX 470
- AMD Radeon RX 480
- AMD Radeon RX 570
- AMD Radeon RX 580
製品によって利用保証されているGPUも異なります。
この記事で紹介するおすすめ商品以外を利用する場合は必ずチェックしておいてください。
「eGPUBOX」(GPUセット品)は高価格化
GPUとケースのセット品も販売されてはいるのですが、かなり高価格。
やはりコスパを考えるとケースとGPUの組み合わせが現実的です。
まとめ
MacBookAirをゲーミングマシンにしたい人。MacBookProのグラフィック処理性能を強化したい人におすすめの「外付けeGPU」を紹介しました。
コストを抑えてMacでなんとかPCゲームができないか奮闘しているなら、この機会に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
コストを抑えられる分、浮いたお金で別のゲーミングデバイスも買えちゃいますよ。