売り切れ続出で、完全にインテルさんのCPUをつぶしにきているAMDの「Ryzen5 1600AF」。定価のお安い価格で入手できたので、さっそく「Ryzen5 1600AF」を使った自作PCを組んでみました。
おしゃれPC構成に加えて、OS込み10万円程のコスパ重視構成や、自作ゲーミングPCのベンチマークも紹介します。ちなみに、動画でもパーツ紹介・組み立て動画を公開していますので、ぜひごらんください。
自作ゲーミングPC構成
さっそくですが、今回作った自作PC構成は、こちら
パーツ | 名称 |
ケース | ERA-ITX / MINI-ITXケース |
マザーボード | ASUS ROG STRIX B450-I GAMING |
CPU | AMD Ryzen5 1600 AF |
CPUクーラー | CoolerMaster MLW-D12M-A20PW-R1 |
メモリ | Team ASUS TUF Gaming Alliance 8GB×2 |
M.2SSD | XPG SX8200 Pro ASX8200PNP-256GT-C |
SSD | SAMSUNG 860QVO 1TB |
電源 | ANTEC NE650 GOLD |
グラボ | GeForce GTX 1660 SUPER GP OC |
OS | Windows10 OS |
※パーツ名をクリックorタップで詳細が見れます。
ケース:Fractal Design「ERA-ITX」
少し高めのケースですが、かなり見た目もおしゃれで発売日に購入。中に入るパーツ構成は限定されてしまいますが、インテリアとしても映える自作PCを作りたいならオススメです。
利用できるマザーボードは「MINI-ITX」マザー。電源はATX電源も搭載できるので、そこでコストを抑えることもできます。ただし、ATX電源を取り付けた場合、上部に2つファンを取り付けることはできません。
いいポイント
- 見た目が超おしゃれ
- コンパクトPC
- ケースの設置場所に困らない
- ATX電源も使える
- 前面パネルにUSBTypeC端子有り
ちょっと微妙なポイント
- コスト高め
- 搭載できるファンの数が限られる
- RGB付けても中は見えない
このケースは高いよ!もっと安めで小さいオススメケースないのって人は、2,000円代で買える「Thermaltake Versa H17」もオススメです。「MINI-ITX」マザーだけでなく「MicroATX」マザーボードも付けられるので、構成の幅も広がります。
CPU:AMD Ryzen5 1600AF
- ベースクロック:3.2GHz
- ブーストクロック:3.6GHz
- メモリサポート:DDR4-2933まで対応
- プラットフォーム:Socket AM4
定価9,980円の格安CPU。どのくらいの性能があるのか気になったので購入してみたCPUですが、普通にゲームもできる自作PCが作れてしまいます。第3世代の7nmではなく、第2世代の12nmベースです。
同じ1万円台で購入できる人気商品は「Intel Corei3 9100F」。オーバークロックして遊べますし、コスパ重視の自作ゲーミングPC構成で考えている人にかなりオススメのCPUです。僕はやらないけど頑張ればOCで4GHz超えるみたい。
いいポイント
- コスパ最高!!
- CPUクーラー付き
- 6コア12スレッドは並列処理に強い
- AMDマザー選びが結構簡単
ちょっと微妙なポイント
- CPUクーラーは小さいほう
- 定価だったら買う!割高は微妙・・
- 4コア/8スレッドのRyzen3 3300Xも出た・・
コア・スレッドは少なるなりますが、2020年5月に発売された「ベース3.8Ghz・ブースト4.3GHz」対応の「Ryzen3 3300X」も1万円代で購入できるCPUなら魅力的。
メモリも3200Mhz対応で、シングルスレッドが確実に早いので、マルチコアのメリットがあまりないフォトショップ・ゲームプレイなら「Ryzen3 3300X」もあり。
CPUクーラー:Cooler Master MasterLiquid Lite 120
今回の構成で選んだのは「Cooler Master MasterLiquid Lite 120」。今回のケースに搭載できるファンの数がATX電源を使う関係で、1つの簡易水冷しか搭載できません。2つファンを搭載した簡易水冷を搭載したい場合はSFX電源を取り付ける必要があります。
冷却性能もファン1つですが、そこそこあります。なにより簡易水冷が6,000円代で購入できるんので、はじめて簡易水冷試してみたい人にもオススメです。
いいポイント
- コスパ最高
- 省スペースケースでも付けられる
- 静音性も高め
- Intel・AMDどっちでも付く
- 安心のクーラーマスター
ちょっと微妙なポイント
- 人気高めで売り切れ気味
- 空冷でもいいならAMD付属クーラーはギリギリ取り付けできる
マザーボード:ASUS ROG STRIX B450-I GAMING
- メモリ最大:32GB
- メモリOC:3600まで
- SATAポート:4つ
- USB3.1:4つ
- USB2.0:2つ
「ASUS ROG STRIX B450-I GAMING」は、第3世代のRyzenCPUにも対応していて、OC耐性も高い。ということは耐久性も高めだろうということで選びました。
Ⅿ.2専用のかっこいいヒートシンクも最初からついているのも決めて。結構見た目重視でも選びたい人にオススメです。
いいポイント
- BIOSが見やすく使いやすい
- M.2用のヒートシンク付き
- Wifi・Bluetooth対応
ちょっと微妙なポイント
- 購入時にミスに気付いた、前面パネルのUSBTypeC用の端子が無い・・
- ちょっと価格は高めです
メモリ:Team ASUS TUF Gaming Alliance 8GB×2
Ryzen5 1600AFの対応しているメモリが2933Mhzまで対応しているようなので、今回は「Team ASUS TUF Gaming Alliance 8GB×2」にしました。おまけでRGBも付いてますが、今回のケースでは見えません。
マザーボードのメーカーと合わせて相性問題を気にしたくなかったのも理由の一つですね。
いいポイント
- RGB付き
- ASUSマザーと相性がいい
グラボ:GeForce GTX 1660 SUPER
コスパ重視なので、パリットの「GeForce GTX 1660 SUPER GP OC」を購入。ケースに搭載できるファンの数が少ないこともあり、ファンを2つ搭載したタイプを選びました。CPUがハイエンドではないので、ミドルクラスまでのグラボにしておいて、ボトルネックによる無駄が無いようにしたのも理由です。
Amazonでは、GTX1660SUPERもメーカーによって色々あるので、見た目で選んでもいいかもしれません。確実にフォートナイト・マイクラ・APEXなどのゲームはプレイできます。
いいポイント
- 重たいゲームでもプレイできる
- フォートナイト144FPSも狙える
- 商品を選べばコスパもいい
- エントリー・ミドルCPUと組み合わせやすい
詳しい選び方や、コスパの良いグラボは以下の記事でも紹介しています。
M.2SSD: XPG SX8200 Pro ASX8200PNP-256GT-C
なるべく安くて、読み書き速度も速いM.2SSD探して購入したのが「XPG SX8200 Pro ASX8200PNP-256GT-C」です。しばらく使ってみて、ベンチマークも計測してみましたが、読み込み3000・書き込みが1600位でした。
公開されている数値通りとはいかないものの、かなり安いので十分かなという感じです。ちなみに、ヒートシンクも付属しているので、マザーボードにヒートシンクが無い商品でも使えます。
いいポイント
- ヒートシンク付き
- コスパがいい!
SSD:SAMSUNG 860QVO 1TB
ゲームデータを入れるためのSSDは「SAMSUNG 860QVO 1TB」。安定の「SAMSUNG」です。これまでもかなりお世話になっています。SATA接続なので、読み書き速度は550/520程ですが、驚くほど安定した性能を発揮してくれます。
ゲームプレイ時もサクサク動くPCにしたい人にオススメです。M.2SSDの大容量は、まだまだ高いですからね。コスパ重視ならSATASSDでいいかな。
いいポイント
- メーカーの信頼性抜群
- 読み書き速度が数値通りに出る
- 安定性が高い
電源:ANTEK NE650 GOLD
電源は「MINI-ITX」ケースの場合一番迷うところですが、必用なケーブルだけを取り付けられるセミプラグインタイプの「ANTEK NE650 GOLD」にしました。 電源をケチると後々面倒なことになる可能性が高くなるので、お金をかけてます。
80PLUS認証もGOLD。電源効率も高めで安定した動作をしてくれます。電源ファンの回転音も比較的静かなので、静音PCにしたい人にもオススメです。
いいポイント
- 80PLUS GOLD認証取得
- 静音性が高い120mmファン
- 高耐久設計で長期7年保証付帯
- 奥行140mmのコンパクト設計
- コスパがいい
- メッシュケーブルも取り回しがしやすい
ちょっと微妙なポイント
- 保証が少し使いにくいらしい(今のところ全く問題ないので不明)
構成にもよりますが、550wモデルなら1万円程で購入できます。
組み立て動画
ちょいちょい編集ミスってしまいましたが、許してください(/ω\)これから、もっと編集頑張ります。
コスパ重視!OS込み10万円代の構成
パーツ | おしゃれPC | コスパ構成 |
ケース(ミニタワー) | ERA-ITX / MINI-ITXケース | Thermaltake Versa H17 |
CPU | AMD Ryzen5 1600 AF | 同じ |
CPUクーラー | CoolerMaster MLW-D12M-A20PW-R1 | 同じ(CPU付属クーラーにする) |
マザーボード | ASUS ROG STRIX B450-I GAMING | ASUS TUF B450M-PLUS GAMING 【MicroATX】 |
メモリ | Team ASUS TUF Gaming Alliance 8GB×2 | 同じ |
M.2SSD | XPG SX8200 Pro ASX8200PNP-256GT-C | 同じ |
SSD | SAMSUNG 860QVO 1TB | 同じ |
電源 | ANTEC NE650 GOLD | ANTEC NE550 GOLD |
グラボ | GeForce GTX 1660 SUPER GP OC | Zotac - GAMING GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan ZT-T16620F-10L |
OS | Windows10 | 同じ |
合計 | 138,436(税込み) | 105,324円(税込み) |
※2020年6/15日時点での価格です。
Windows10のOSは、旧パッケージ版の安いのが入手できるなら注意事項を確認して購入するといいです。だいたい12,000円~16,000円くらいで購入できるかな。ヤフオクのOSは、試したことがないので、今度試してみようと思います。
自作ゲーミングPCベンチマーク!基本スペック
今回作った自作ゲーミングPCのコンセプトは、フルHD環境でサクサク動くゲーミングPCです。実際に計測してみた結果を詳しく紹介します。
- 処理能力
- ゲーミング機能
簡単にスペックを説明すると、コスパ最強の「Ryzen5 1600AF」と「B450」のゲーミングマザー。メモリは16GB・グラボは「GTX1660SUPER」です。ストレージは、M.2SSDとSATA接続SSDの2つを使っています。
ストレージの性能
「XPG SX8200 Pro ASX8200PNP-256GT-C」のスペック
- 3,500MB/s (読込み)
- 3,000MB/s (書込み)
実際に計測してみた結果「読み込み3,010・書き込みが1,229」でした。読み込み速度は、かなり優秀ですね。書き込みがだいたいスペック数値の半分くらい。これだけ出てればストレスなく遊べそうです。
安定感抜群の「SAMSUNG 860QVO 1TB」に関しては、かなりベンチマーク数値も出ていますが計測。やっぱり安定していました。2段目の数値が、かなり落ちるSSDが多いんですが、これは2段目も500出てますからね。オススメです。
AMD「Ryzen5 1600AF」のスペックとベンチマーク
6コア12スレッドで、1万円とか・・。どれくらい性能あるのか気になったので、買いました。今、ちょっと値上がりしていますね。
シネベンチで、どこまで伸びるのか試してみました。ちなみに「Ryzen5 1600AF」は、「Ryzen5 2600」のマイナーチェンジ版として販売されたようです。製品名が「Ryzen5 1600」って書いててアセりますが、中身は別物なので安心してください。
初代と変化している所は、こんな感じです。
CPU | クロック | プロセス |
Ryzen5 1600 | 3.2~3.4GHz | 14㎚ |
Ryzen5 1600AF | 3.2~3.6GHz | 12nm |
Ryzen5 2600 | 3.4~3.7GHz | 12nm |
プロセスルールが、14㎚から12㎚に小さくなっています。そのおかげでOC耐性も上がって、ブーストクロックが上がってるんでしょうね。ゲーム性能で言うと、確実にシングルスレッドの性能が上がった第3世代が勝っていますが、それを含めても「Ryzen5 1600AF」のコスパは圧倒的です。
「CINEBENCH20」の結果
CPUの処理能力ベンチマークとしてよく使われる「CINEBENCH20」の結果がこちら。まずは、メモリ設定はいじらずに、そのまま動してみます。
- マルチスコア:2542
- シングルスコア:349
項目 | Ryzen5 1600AF | Ryzen5 3600 |
マルチ | 2542 | 3326 |
シングル | 349 | 469 |
ひと昔前だけど、インテルのハイエンドCPUだった「CoreI7 7700K」より上の性能で1万円程ですからコスパ良すぎです。さすがに同じ6コア12スレッドの「Ryzen5 3600」のベンチマークスコアには及びませんが、あちらは2万円くらいしますからね。
ベンチマーク時の使用率と温度
ちなみにベンチマーク中のCPU使用率・温度はこんな感じ。スタート時の温度が50°代で、ベンチマークを何回かやったあとに64°くらいまで上がります。ゲーム中もそうですが、そこまで高温になってしまうことも無いので、簡易水冷が優秀です。
ゲームベンチマーク・FPS値
定番のゲームベンチマークと、人気のゲームを実際にプレイしてみてFPS値を計ってみました。
定番ゲームベンチマーク
まずはゲームベンチです。ドラクエ・FF14・FF15のベンチを使ってみた結果がこちらです。
ドラクエ/最高品質
絶対に遊べるんですが、とりあえずやってみた感じです。
FF14/最高品質
ミドルクラスのゲームが遊べるかの目安になるFF14。かなり余裕がありそうです。
FF15/高品質・標準
解像度を変え、高品質・標準などの設定で、ベンチマークを計測してみました。結果高品質でも余裕で遊べます。相当コスパいいですね。
「3Dmark」ベンチマーク結果
- FireStrike
- TimeSpy
自作PCのグラフィック機能は、こんな感じ。だいたいどのCPUと組み合わせても平均6,000くらいの数値なので、ボトルネックが発生している可能性は低い。この組み合わせは、ありですね。
ちなみに「GTX1660Ti」でも数値を計測してみると、だいたい6,000ちょっと位になります。そんなに差が出ないので、価格で選べばいいかも。
「フォートナイト・FF14・モンハン」プレイ時のFPS値
人気のPCゲームをプレイした時のFPS値を計測。
- フォートナイト
- FF14
- モンスターハンター
をプレイしてみました。
フォートナイト/最高・高・中設定のFPS値
ウルトラワイドモニターを使っているので若干横長の映像です。元々決まっているプリセットの最高・高・中設定でのプレイ時に出るFPS値を紹介します。
結論から言うと最高設定にしていても60FPS以上で安定して遊べます!APEXとかも余裕ですね。
FF14/最高設定でダンジョン
最高品質設定で余裕で遊べます。ウルトラワイドモニター・フルHDで多少違いが出るはずですが、ウルトラワイドモニターの最高品質で75FPS固定になっている時点で余裕です。
「ウルトラワイドモニター+マルチディスプレイ」でも安定。だいたい、ミドルスペックのゲームの目安になるので、参考になるかな。
モンスターハンターワールド/最高設定
これは無理かなと思ってましたが、案外いける。最高設定でも60FPS近くで安定するので、プレイ時に全くストレスがありません。これだけ、敵が入り乱れて動き回っていても50FPS位にしかなりませんでした。
まとめ
今回作った自作PCのコンセプト「フルHDでサクサクゲームができるゲーミングPC」は達成しました。
ちょっとコスパを無視したケースを使っているので、コスパ重視で構成を考えたい人は、コスパ構成を参考にしていただけると嬉しいです。
パーツ | おしゃれPC | コスパ構成 |
ケース(ミニタワー) | ERA-ITX / MINI-ITXケース | Thermaltake Versa H17 |
CPU | AMD Ryzen5 1600 AF | 同じ |
CPUクーラー | CoolerMaster MLW-D12M-A20PW-R1 | 虎徹MarkⅡ |
マザーボード | ASUS ROG STRIX B450-I GAMING | ASUS TUF B450M-PLUS GAMING 【MicroATX】 |
メモリ | Team ASUS TUF Gaming Alliance 8GB×2 | 同じ |
M.2SSD | XPG SX8200 Pro ASX8200PNP-256GT-C | 同じ |
SSD | SAMSUNG 860QVO 1TB | 同じ |
電源 | ANTEC NE650 GOLD | ANTEC NE550 GOLD |
グラボ | GeForce GTX 1660 SUPER GP OC | Zotac - GAMING GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan ZT-T16620F-10L |
OS | Windows10 | 同じ |
合計 | 138,436(税込み) | 105,324円(税込み) |
※2020年6/15日時点での価格です。
コスパ構成にしてもスペックに直接影響はありません。この記事で紹介しているのと、ほぼ同じベンチマークスコアが出るはずです。